洗濯機で洗う
最初は、何も考えずに衣類とともに洗濯機にいれてしまうケースです。
そんな人いないよ!…と言われそうですが、実際にこうしたケースは散見されます。
異なる感染症の話ですが、「ノロウイルス」感染者の下着などをそのまま洗濯機に入れてしまい、家庭内でパンデミックを起こしたケースもあります。
今回のケースも同様の事態が想定され、仮にマスクの外側にウイルスが付着していた場合、洗濯機で洗う際に他の衣服などにくっつき感染を広げてしまう可能性があります。
マスクについても可能な限り毎日洗うことが推奨されておりますが、段々と手洗いが面倒になり、洗濯機にそのまま入れてしまう方が出てくることも容易に想像できそうです。
追記
他のサイトで、マスクの洗濯機での洗い方などの説明を書いているものを見つけました。感染症流行期でなければ、そこまで気にしなくてもよさそうですが、感染管理的には上記内容のように基本的にはNGだと思います。
漂白剤の使い方が雑
政府の動画では塩素系漂白剤と言っていましたが、具体的な成分としては「次亜塩素酸ナトリウム」のことで、環境表面などの消毒に用いられる薬剤です。
この漂白剤には腐食性があるので、素手で対応を行なうなどすると手が荒れてしまいます。動画内では手袋を用いて手技を行なっていますが、これも面倒になり素手で取り扱われる方が出てくるかも知れません。
また、布マスクの素材によっては色が落ちてしまう点などにもご注意です。
漂白と書いてあるので、当たり前でしょ!…と思われるかも知れませんが、世の中には想定の斜め上を行く兵がいるのです。たまにそうした方と出会うのですが、その都度衝撃を受けることを覚えています。
まとめて洗う
政府が発表した動画では、マスク1つを洗っているものですが、ご家族が複数おられる方は毎日複数枚を洗うことになります。
これって結構面倒ですよね?
そうした際に行なわれそうなのが、まとめてマスクを洗うことです。
次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌作用は非常に強力ですが、まとめて何枚も洗うなどすると感染のリスクを上げてしまいますので、面倒だと思いますが、消毒の際には個別に行なうほうが感染管理上は望ましいと考えられます。
追記
少しわかりにくかったので、補足です。
まとめて洗浄する場合は、消毒漏れの無いように、多めの消毒薬で対応を行なえば大丈夫だと思います。
上記内容については、ウイルスが仮に付着していた場合、洗浄の際に他のマスクに吸着してしまい、複数のマスクを消毒の際に、量が多くなることで消毒漏れが出てしまうことを危惧しての話になります。
おまけ
洗うのが面倒なら作ってしまうのも一案です。
既にご自身で色々な素材を用いて作っている方もいらっしゃるかと思いますが、今月15日に東京都医師会から、縫わずに作れるマスクの作り方が公開されています。
こちらでは、クリアファイルを用いてマスクを作っています。
もはや顔を覆えていれば何でも良いのではないか…とも思ってしまいますが、お時間のある方はご検討いただければ幸いです。